最後に掛ける愛の言霊
ひねくれ者の僕が君に求婚するのは
耐え難い苦しみと痛みを伴う
でも君は子供のような微笑みを浮かべ
キャンディを貰う少女のように
静かに僕の愛の言葉を待っている
僕が生きて来た鉛色の空に
銀色の虹がかかるような荒んだ人生と
君が生きて来た絵にかいたような
貧乏で不幸な家庭で育ってきた人生が
曼荼羅模様のように絡み合うとき
愛とも憎しみにも似たこの感情は
そのエネルギーの発露を求めて暴発する
次の快速電車に共に飛び込もうか
それともあのメルヘンチックなラブホの
屋上から共に飛び立とうかとか
とりとめの無い会話の中で僕は
絶望のリングを君にはめるのだった
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