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鰊の記憶

ポエム
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風に吹かれて

夏も終わり始めた渚の夕べ 

彼はただぼんやりと 

波打ち際を飛び跳ねている

彼女を見ていた 

その姿はまるで

ただ行く当てもなく

風に流されている蝶々のようで

ひどく悲しかった

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