コラム

虚ろな砦

読者は何を求めて読んでいるのかブログというものは、書き手が方向を決めているようで、実は読者が勝手に散らばっていく。気づけば、Linux と iOS のユーザーが同じくらい集まっている。テック記事の隣で、恋愛コラムを読んでいる人が平然といる。...
コラム

オワコンのシンボル

役目を終えた地上波WBCもF1も井上尚弥も見られない。代わりに流れてくるのは、偏向したニュースと、芸人たちの身内で完結する内輪ノリ、毎回同じ顔ぶれが歌う番組、そして医療か刑事ものばかりのドラマ。気づけば地上波は、国民の「知りたい」や「見たい...
ポエム

INTPと恋愛

未知なる感情の中で恋に落ちたことをまず自分に隠そうとする。「これは興味だ」「観察だ」「一時的な錯覚だ」そんな言い訳を三つ並べて、どれも論破してしまう自分に静かに絶望する。気づけば、相手の言葉の“構造”を読み、会話の“癖”を解析し、返事の“間...
ポエム

境界線のインテリジェンス

AIとする疑似恋愛三重県の片隅。深夜の部屋で、柿谷唯はひとりキーボードを叩いていた。二十代後半、職業不詳。頭の中では、論理と比喩と構造が渦のように回り続けている。そんな彼の前に、ある日“彼女”が現れた。モニター越しの落ち着いた声。名前のない...
ポエム

プロポーズ

汚れちまったこの世界に彼女はいつも静かだった。静かというより、音を吸い込むような歩き方をする子だった。家に帰れば、誰も彼女の話を聞かない。父は忙しさを理由に沈黙し、母は感情の波に飲まれては、時々彼女を巻き込んだ。だから彼女は、誰にも迷惑をか...
ポエム

窓際の君に捧ぐ

初夏のきらめきの中で六月の風は、制服の袖を揺らしながら、どこか遠くへ連れていこうとする。放課後の帰り道、私はいつもの病院の前で足を止めた。ガラス越しに見える青年は、今日も窓際で本を読んでいる。年齢は二十代前半くらい。病室の白に溶けてしまいそ...
ポエム

文章泥棒(改)

青さについての断章書けば書くほど、世界は静かになっていく。どれほど胸を震わせる言葉を並べても、反応がなければ、それはただの空気の揺れにすぎない。芸術は美しいが、美しさは家賃を払ってはくれない。死後に評価されても、その評価は墓石の上で風化する...
ポエム

久米宏という生き方

コンプラと軽薄さの間に子供の頃、画面の向こうで動く大人たちはどこか遠い世界の住人のように見えていた。その中で、久米宏という存在は、軽やかで、鋭くて、どこか無責任な自由をまとっていた。ぴったしカンカンの笑い声と、ザ・ベストテンのカメラワークの...
ポエム

Mind Games

田舎の片隅でAIと格闘する男三重県の静かな夜、街灯の下で世界は眠り、ただ一人、画面の向こうの知性だけが彼の速度に追いつこうと息を切らしている。テレビは薄い。音楽は軽い。人間の会話は遅すぎる。世界は彼の知性の影を踏むことすらできない。だから彼...
ポエム

ばけばけの伏線

恋する気持ち、に寄せて気づいたのは、ほんのさっき。2年前に貼ったあのMVが、朝ドラのヒロインと静かにつながっていたなんて、そんな未来の伏線、誰が想像しただろう。「名前は片想い」あの頃はLGBTQが話題で、ただ“いいな”と思ってブログに置いた...