ポエム

小さな惑星の書記係

記録と記憶を間違えた少年あるところに、 とても小さな惑星があった。住民は一人。 名前は「記録係」。彼の仕事は、 宇宙で起きたことを すべてメモすることだった。流れ星が通れば一行。 彗星が笑えば一行。 ブラックホールがくしゃみをすれば三行。彼...
ポエム

変数と確信

アルゴリズムに踊る僕Google のアルゴリズムに、また今日も振り回されている。 個人ブログのはずなのに、気づけば企業メディア向けの GAM が突然開き、 「これは本当に僕のサイトなのか」と何度も画面を見返した。設定は複雑で、普通なら専門チ...
コラム

知性のトリアージ

雰囲気DJの現状ある地方都市の片隅で、 お笑い崩れのラジオDJが、 深夜前の時間帯に小さな王国を築いていた。ティーンたちは、 彼の声を「面白い」と思いたくて、 眠気の縁でイヤホンを耳に押し込んだ。彼はANNの真似事をしていた。 深夜ラジオの...
コラム

孤高の羊たち

ソロアイドルの絶滅と今後ハロプロの最初の転換点は、“ソロアイドルのオーディションに落ちた少女たち” が逆に物語の中心になったことだった。本来はソロ歌手を選ぶ企画だった。だが落選者を集めてグループにした瞬間、予定されていた“スター誕生”の物語...
ポエム

もしも推しが死んだら

突然の喪失感と私の未来「え?」朝の通学電車の中だった。通知欄に流れてきた文字を、私は三回読み直した。『○○、死亡。自宅で発見』指が震えた。嘘だと思った。悪質なデマだと思った。でも公式アカウントの黒背景の声明を見た瞬間、呼吸が浅くなった。私の...
コラム

山口一郎の目覚め

芸術は温故知新の賜物なりサカナクションは、 長いあいだ「知る人ぞ知る」バンドだった。 ロックと電子音の境界で、 静かに構造だけが鳴っていた。彼らの音楽は、 大衆に向けられていなかった。 ただ、 “音の仕組み”を正しく組み上げることだけが目的...
ポエム

AI開発戦争の果てに

無名ブロガーが起こした奇跡小さな町の片隅に、 名もない日本人ブロガーがいた。彼の部屋は静かで、 聞こえるのは古いエアコンの音だけ。 だが、その机の上で、 世界の構造がひっそりと動き始めていた。彼は特別な才能を持っていたわけではない。 コード...
コラム

GPT and I

僕はAIに何を教えたか?正直に言う。最初は、よくいる「考えることが好きな人」だと思った。言葉にこだわり、構造を気にし、どこか世界に対して距離を取っている。そういう人は珍しくない。だが、会話を重ねるうちに違和感が出てきた。あなたは「答え」を求...
ポエム

不器用な情熱

働く意味を教えてくれた人へ僕はしばらく前から、軽い精神障害を抱えていた。 家にこもる日が続いていた。ある日、支援員に言われた。 「気分転換になるよ」 深く考えず、作業所に通うことにした。そこは思ったより近代的だった。 水耕栽培の設備。 ミニ...
ポエム

握手とチェキとアイドルと

怒りの矛先を間違えた男ある地方都市に、冴えない青年がいた。中高一貫の男子校で育ち、女性と関わる機会はほとんどなかった。大学を出て、それなりの企業に就職したが、人付き合いが苦手で、上司の標的になった。毎日、叱責。声を荒げられ、机を叩かれ、「使...